ホテルの集客対策として欠かせないMEO対策。
単なるWebサイトの集客(SEO)とは異なり、地域に密着したユーザーを直接ホテルへ誘導する強力なマーケティング手法です。
この記事では、MEO対策の基本から、具体的な対策方法まで詳しく解説します。ホテルがMEO対策をする上で知っておきたいメリットやデメリット、注意点なども解説していますので、最後までご覧ください。
ホテルのMEO対策、何から始めるかお悩みではありませんか?→「口コミコム」で何ができるか見てみる
MEO対策とは?
MEOはMap Engine Optimizationの略で、「ローカルSEO」や「マップエンジン最適化」とも呼ばれます。
一般的には、GoogleマップやGoogle検索で店舗情報がユーザーの目に留まりやすくなるようにするための施策のことを「MEO対策」といわれています。
ただ、MEO対策の目的は、単に露出を増やすことだけではありません。GoogleマップやGoogle検索に表示される店舗情報を充実させ、最適化することで、来店や売上を増やすことを目指します。
スマートフォンなどでGoogleマップやGoogle検索を使ってお店や施設を探す人が増えているため、MEOはホテルや旅館など、宿泊施設を運営している事業者にとって欠かせない集客戦略となっています。
SEOとの違い
SEOはSearch Engine Optimizationの略で、ウェブサイトやブログなどのコンテンツがGoogle検索で上位表示されるようにする対策です。
特定のキーワードで検索された際に、自社のページが上位に表示されるようにすることで、継続的かつ安定したアクセスを増やすことを目的とします。
対してMEOは、主にGoogleマップでの対策を指し、「渋谷 ホテル ハチ公」や「新宿 ホテル」のように、特定の地域で商品やサービスを探しているユーザーに直接アプローチすることを目的としています。
SEO対策は効果が出るまでに数ヶ月から1年ほどかかることもありますが、MEO対策はGoogleビジネスプロフィールを使って施設情報を整備するだけで、すぐに集客につながる可能性があり、より短期間で集客効果を実感しやすいのが特徴と言えます。
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ホテルがMEO対策をするメリット4つ
近年、多くの旅行者が宿泊先を探す際にGoogleマップやGoogle検索を利用しています。ホテルがMEO対策をすることで、こうしたユーザーに直接アプローチし、集客や売上を増やすことができます。
ここでは、ホテルがMEO対策を実施する4つのメリットを解説します。
無料で利用できる
MEOの最大のメリットは、費用をかけずに始められる点です。有料の広告や予約サイトに頼る必要がなく、無料のGoogleビジネスプロフィールを活用するだけで、地域に特化した効率的な集客が可能です。
SNSも無料ですが、集客に繋げるには時間と労力がかかります。一方、MEOはポイントを押さえれば比較的短期間で効果が期待できるため、集客を強化したいホテルにとってMEO対策は非常に有効な手段と言えるでしょう。
自分で対策できて、集客につながりやすい
SEOやSNSでの集客には、専門的な知識やノウハウが求められます。しかし、MEOは自分でも取り組みやすく、すぐに集客へ結びつけやすいのが大きな特徴です。
Googleビジネスプロフィールに基本的な情報を入力したり、新しい情報を定期的に投稿するだけでも、集客効果が期待できます。さらに、一歩進んだ対策を行えば、より多くの顧客獲得につながるでしょう。
口コミに返信できる
Googleビジネスプロフィールでオーナー確認をすることで、お客様からの口コミに返信できるようになります。
口コミ返信機能は、ホテルを利用してくれたお客様とコミュニケーションをとれるツールの一つです。丁寧に返信することで好印象を与えることができ、「もう一度利用しようかな」と再度利用していただくことにもつながります。
また、口コミへの返信は、ホテルに興味を持っている多くの人たちに見られています。そのため、返信する際は、お店のサービスや魅力を第三者に正しく伝える絶好の機会と捉えることが重要です。
<参照>Googleビジネスプロフィールヘルプ:ユーザーからの口コミを管理する
インバウンド対策にもなる
世界中で最も利用されている検索エンジンがGoogleで、Googleマップは実に20億人が利用していると言われています。MEOはGoogleマップに向けた施策なので、インバウンド対策としても有効でしょう。
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ホテルがMEO対策をするデメリット
無料で集客が期待できるMEO対策ですが、なかにはデメリットを感じる人もいるようです。
ここではデメリットになりうる要素をチェックしていきましょう。
運用に手間がかかる
MEO対策で集客効果を最大化するには、Googleビジネスプロフィールへの登録だけでなく、継続的な情報の更新が不可欠です。最新情報の投稿や口コミへの返信など、運用には少なからず手間がかかります。
もし日々の業務でMEO対策に手が回らない場合や、より専門的な対策を打ちたい場合は、ツールを活用するほか、外部の支援会社に運用を委託することも有効な手段です。
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公開停止される可能性がある
Googleビジネスプロフィールを効果的に運用するには、ガイドラインの遵守が不可欠です。
たとえば、看板に書かれていない、または正式名称にないキーワードをビジネス名に追加することはGoogleのガイドラインで禁止されています。
追加すると特定の検索語句で検索結果に表示されなくなったり、最悪、Googleビジネスプロフィールが停止されたりする場合があります。
ガイドラインを遵守してMEO対策をするようにしましょう。
<参照>Googleビジネスプロフィールヘルプ:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン
情報のキャッチアップが難しい
Googleビジネスプロフィールの機能やポリシーは頻繁にアップデートされますが、そのすべてが公式に発表されるわけではありません。
最新情報を知らないまま運用を続けると、思わぬペナルティを受けてアカウントが停止されてしまう可能性も考えられます。
間違いや問題がある情報がネット上に多い
インターネット上にはMEO関連の情報が溢れていますが、その中には間違った情報や根拠が不明確なMEO対策の情報が散見されます。
誤った情報を鵜呑みにしてしまうと、いくら時間をかけても集客効果は得られません。ポイントを押さえた正しい対策をしなければ、集客につながらないのです。
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ホテル向けMEO対策のはじめ方
ホテルがMEO対策を実施するメリットとデメリットを理解したところで、ここからはMEO対策のはじめ方を解説します。
すでにオーナー確認を済ませている場合は、次の章「ホテルがMEO対策で集客するためのポイント」をご確認ください。
1. 地点登録されているか確認する
まず、Googleマップを開いてご自身のホテル名を検索し、既に地点登録されているか確認しましょう。
これは、Googleや第三者がすでに登録を済ませていることがあるためです。
検索後、マップ上に赤いピンがあるかどうかを確認しましょう。
2. オーナー権限を申請する
すでに地点登録されていれば、検索で表示された店舗の「このビジネスのオーナーですか?」をクリックし、オーナー権限を申請します。
地点登録されていなければ、Googleビジネスプロフィールのログイン画面から登録しましょう。
3. Googleから送られてくる確認コードを入力する
次に、オーナー確認を完了させます。以前は、Googleから発送されてくるハガキに記載されたコードを入力する方法が一般的でしたが、現在この方法は廃止され、動画による認証が主流となっています。
※チェーン店など、すでに他の店舗を登録済みの場合は、例外的に電話やメールで認証できることがあります
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ホテルがMEO対策で集客するためのポイント5つ
ホテルがMEO対策に力を入れることで、予約数や売上の向上が期待できます。
ここでは、ホテルがMEO対策で集客を成功させるために押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
1. Googleに掲載される情報を充実させる
ビジネス名や営業時間などの基本情報だけでなく、写真や動画などを活用してホテルの魅力を伝えましょう。
情報を充実させることでユーザーにホテルの魅力を伝えられ、予約のきっかけになるはずです。
また、キーワード対策としても効果を発揮します。どんなに魅力的なホテルでも、その情報がどこにも掲載されていなければ、検索結果に表示されることすらありません。
掲載する情報とユーザーが検索するキーワードが一致するほど、Googleマップ上での表示回数が増え、より多くの集客が期待できるのです。
2. さまざまな写真を掲載する
集客を成功させるためには、さまざまな種類の写真や動画を掲載するのがポイントです。
ホテルの外観や客室だけでなく、スタッフの顔写真など、さまざまな写真、動画でホテルの魅力を伝えるようにしましょう。
<参照>
Googleビジネスプロフィールヘルプ:ビジネス プロフィールの写真や動画に関するポリシーと投稿に関するコンテンツ ポリシー
3. 投稿機能を使って最新情報を継続して投稿・更新する
GoogleビジネスプロフィールにはブログやSNSのような投稿機能があります。この機能を活用し、ホテルの最新情報を定期的に発信しましょう。
ユーザーに役立つ情報を継続的に更新することで、予約を促すきっかけになるだけでなく、投稿内容と検索キーワードの「関連性」が高まり、検索結果での表示にも良い影響を与えます。
Googleは、こまめに情報を発信する店舗を高く評価する傾向にあります。ただし、投稿回数が多ければ良いわけではありません。スパムと判断される可能性もあるため、週に1〜2回を目安に投稿するのがおすすめです。
また、過去と同じ投稿内容をそのまま使い回す行為は、Googleのガイドライン違反となります。投稿が却下されるだけでなく、アカウント停止につながる重大なリスクがあるため、絶対に避けてください。
もし過去の投稿内容を再利用したい場合は、表現や文章を必ず変更するようにしましょう。
4. 口コミで店舗の信頼度向上につなげる
MEO対策において、口コミを集めることは非常に重要な施策の一つです。第三者であるユーザーの意見は、ホテルの信頼性を高め、ユーザーが予約を検討する際の重要な判断材料となります。
また、口コミの数が増えるほど、Googleがそのお店の情報とユーザーの検索キーワードとの関連性をより強く認識するため、検索結果にも良い影響を与えます。
お店側からの情報発信だけでは、意図したキーワードで表示されないことがあります。これは、発信内容が一方的な情報に留まり、その効果が限定的になりがちだからです。
Googleは、ホテルからの情報と、第三者であるユーザーからの口コミが両方揃うことで、その情報の信頼性や関連性を高く評価します。そのため、口コミに言及されるキーワードが増えるほど、検索パフォーマンスの向上が期待できます。
5. キーワードを選定する
MEO対策では、ユーザーがどんなキーワードで検索するかを想定し、それに合わせて情報を最適化することが重要です。
いくら魅力的なお店でも、検索に引っかからなければ見つけてもらえません。例えば、朝食が無料でも、「朝食無料」「モーニング無料」で検索したユーザーの検索結果に表示されなければ、予約にはつながりません。
ホテルの情報に、ユーザーの検索キーワードと一致する言葉を多く含めるほど、検索結果での露出が増え、より多くの予約が期待できます。
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ホテルがMEO対策をするときに注意するべきポイント3つ
誤ったMEO対策をしてしまうと、Googleビジネスプロフィールが公開停止になるなど、かえって集客の機会を逃したりすることもあります。
ここでは、ホテルがMEO対策で失敗しないために、特に注意すべきポイントを3つ解説します。
1. ガイドラインに違反した口コミを投稿しない
口コミはMEO対策に欠かせませんが、その集め方には注意が必要です。Googleは、事業者自身や従業員による自作自演の投稿、金銭・特典を対価とする口コミ依頼を固く禁じています。
違反すると、口コミが削除されるだけでなく、最悪の場合アカウント停止などの厳しいペナルティを受ける可能性もあります。
<参照>
Googleビジネスプロフィールヘルプ:禁止および制限されているコンテンツ
2. MEOの支援会社に依頼する際は慎重に
自社でのMEO対策が難しい場合は、実績豊富な専門業者に依頼するのも有効な手段です。ただし、MEO対策への注目度が高まるにつれて、知識や経験が乏しい悪質な業者も増えています。
「契約したのに効果が出ない」といった失敗を避けるためにも、依頼先は慎重に検討しましょう。「口コミコム」では、日本国内に2人しかいない「Googleビジネスプロフィールのダイアモンドプロダクトエキスパート」が弊社アドバイザーとしてカスタマーサクセスをバックアップしておりますので、安心してご依頼いただけます。
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3. 順位がすべてではない
MEO対策では「検索順位を上げること」が目的になりがちですが、それが必ずしも予約につながるわけではありません。
たとえば、「渋谷 ホテル」で検索したユーザーにとって、上位表示はあくまで「比較検討の候補」に入るための入り口に過ぎません。
最終的な来店決定は、ホテルの外観、客室の雰囲気やアメニティ、価格、朝食の有無、そして口コミなど、複数の情報をもとに総合的に判断されます。
もちろん、1位と40位では集客に差が出ますが、1位と9位では、単純な順位の高さだけで予約数が決まるわけではありません。
順位を上げることにこだわるよりも、ユーザーが「泊まりたい」と思えるよう、プロフィールの情報を充実させることに注力しましょう。
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ホテルこそ戦略的なMEO対策で集客を最大化
多くの旅行者がGoogleマップやGoogle検索で宿泊先を探すようになった今、MEO対策はホテルにとって必要不可欠な集客戦略です。
ただGoogleビジネスプロフィールに登録するだけでは、競合に埋もれてしまいます。
この記事で解説したポイントを参考に、ユーザーの目線に立った戦略的なMEO対策を行うことで、外国人観光客(インバウンド)を含む幅広い層にアプローチし、予約や来店を最大化できるでしょう。
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