中国からのインバウンドに注目、「大衆点評」の活用で売り上げ目標を達成
お話を伺った方:コーポレートコミニュケーション部 部長 辻様
中国で異文化に触れて感じた可能性
御社はどんな会社でしょうか?
株式会社モトックスプラニングは、東京都と大阪府で居酒屋ジャンルのお店を計5店舗運営しています。
親会社が株式会社モトックスという酒類専門商社ということもあり、比較的ワインや日本酒といった醸造酒の提供に力を入れていますね。
「料理とモトックスワイン&日本酒の融合」をテーマに、 大人の社交場として飲食店を運営する事を目指しています。
辻さんの普段の業務を教えてください。
コーポレートコミニュケーション部に所属し、販促として「大衆点評」※や「食べログ」といった媒体の取りまとめや編集などを担当しています。最近ではLINEや、店舗によってはInstagramの運用なども行っています。
また、合わせて求人媒体の運用も担当し、求人票の編集や掲載媒体の選定などもしています。
※中国最大の口コミサイト(アプリ)。利用ユーザーは約7億人。飲食店ほか、小売店(物販)、レジャースポットなどの観光客に役立つ情報が掲載され、営業時間等のお店の情報や、口コミなどが見られる。
※株式会社movは日本で3社しかいない大衆点評の正規代理店。正規代理店ならではの細かなサポートが可能。詳細はこちら→https://kutikomi.com/dianping/
辻さんは、これまでにどのようなキャリアを歩まれてきたのですか?
20代半ばまでは、飲食店でアルバイトをしていました。当時のマネージャーに正社員への登用を促され、14年前くらいに当社に入社しました。最初は副店長からスタートし、店長を経験した上で、複数店舗のマネージャー職にも就きました。
実は僕、あまり接客が得意ではないのです(笑)。現場が嫌いというわけではなく、裏方で支える方が楽しいのですよね。パソコンを触りながら店舗運営についてコツコツ考えている方が自分には合っていたため、今の役割をもらえました。
中国にも赴任されたご経験があるのですよね?
はい、親会社のモトックスが10年前から中国へ営業展開していたため、当社からも僕と数人のマネージャー、そして店舗の店長たちが3週間ほど中国に渡航し、お手伝いさせてもらいました。
この体験を通じて、中国独自の飲食店の使い方を知り、中国のインバウンドのポテンシャルの高さなども感じました。中国は日本と異なる部分がたくさんあることを学び、そこで得た知見が今の仕事に生きていることを実感しています。
SNS運用の効率と効果のジレンマ
御社のマーケティングやプロモーションについて教えてください。
基本的には「食べログ」などの媒体を、コストをうまくコントロールしながら、広く活用しています。
現在は、店舗ごとに異なる名称をつけていますが、今後はお客様に店の名前を覚えてもらい、他の店舗にも足を運んでもらえるように、各店舗の名称を統一していく方向でブランディングを考えています。採用の面でも、様々な業態で店舗を展開していくと、その分新たな人材が必要になるため、なるべく近いジャンルの店舗を出していくことを視野に入れてます。
SNSの運用は重視されていますか?
SNS発信の重要度は高いと認識していますが、リソースの問題でなかなか着手できていません。運用代行会社を利用するという手もありますが、僕の経験上、投下した費用に見合わない結果になると思っています。
最も売り上げが高いルクア大阪店には、頑張ってInstagramを運用してくれている方がいるので、とても助かっています。ただし、全ての店舗でこつこつやっていくことは難しいため、既存のWeb媒体に頼らざるを得ない状況ですね。
中国市場を掴むための決断
弊社サービス導入のきっかけは何だったのでしょうか?
店舗の口コミ対策を取らなければと考え、movさん主催のセミナーに参加したことがきっかけです。
Googleビジネスプロフィールを見ると、お店としては良いことをしているつもりでも、口コミによって評価を落とされていることに課題を感じていました。
そこでセミナーに参加したところ、movさんでは「口コミコム」という複数媒体の店舗情報や口コミの一括管理ができるサービスを扱っていたので、導入を検討しました。
現在、弊社が正規代理店である「大衆点評」も導入していただいていますが、元々訪日中国人向けの対策も行おうと考えていたのですか?
インバウンド対策は何かしらしなければならないとは思いつつ、具体的には何もできていませんでした。
一言でインバウンド対策といっても、それぞれの国ごとにやらなければならないことは異なるのですよね。たとえば、中国だったら大衆点評に力入れた方がよいとか、韓国ならNAVERの方がよいとか。このような細かな対応は、どうしても自社だけではできないと感じました。
最も売り上げが高い店舗が入っているルクアという商業施設は、元々外国人、特に中国人の来客が多く、売上も高かったので、何らかの費用を投下してインバウンド対策して良いのではないかという判断になりました。
そこで、御社は「訪日ラボ」などの情報サイトも運営しており、インバウンド対策にしっかり力を入れている印象であったため、口コミコムと大衆点評※のセット導入を決めました。
「大衆点評」の広告戦略で売り上げ目標を達成
実際に「大衆点評」を導入してみていかがでしたか?
導入開始後から広告年間予算の割り振りを考え、月毎に広告のON・OFFを意図的に行っているため、効果検証のPDCAサイクルを一緒に回してもらっています。
先ほどもお話したルクアのダイニングフロアは、年間で6月が最も集客が難しいという特徴がありました。効果検証で得たことを踏まえ、広告掲載を強化し、配信時間の調整も行ったところ、しっかりと結果につながりました。
具体的には、どんな工夫をされたのですか?
元々ディナータイムの集客が目的であったため、2月から4月までは、予算の兼ね合いで夜だけに時間を絞って広告を配信していました。
しかし、6月は広告配信時間を延ばしてお昼から配信をしたところ、大衆点評の店舗ページのインプレッションが4月のおよそ3倍になりました。
実際、目に見えてランチの時間帯に中国人の方々が増えましたね。売り上げが厳しいと予測していた月に、大衆点評の活用による中国からのインバウンドのおかげで、予定より多くの売り上げを出せて良かったです。
最後に、今後の展望や弊社サービスへの期待を教えてください。
料理人たちがいきいきと働ける環境を整えながら、ある程度の売上と利益が担保できる、ブランド力のある店舗運営をしていきたいです。
インバウンドとしては、中国だけではなく西洋への対策も学んでいきたいですね。
御社への期待としては、口コミ返信や情報発信を含めたGBP管理の効率化や、分析の精度をさらに上げて、より口コミから示唆を出せるような仕組みを導入してもらいたいと思っています。
より多くの情報や他社の成功事例を知りたいので、今後の情報発信にも期待しています!