ホテルが収益性を高めるには、公式サイトでの直接予約の比率を高める必要があります。そこで有効なのがGoogle広告です。
しかしGoogle広告にはさまざまな種類があり、それぞれ目的や効果が異なるため、戦略的に出稿しないと効果を感じられず、予算を垂れ流すことになりかねません。
本記事ではホテルが出稿できるGoogle広告の種類について解説するとともに、広告を出稿する前に準備すべきことを紹介します。
Google広告以外の広告やマーケティングについても言及していますので、ホテル事業者様はぜひ最後までご覧ください。
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ホテルが出稿できるGoogle広告の種類

ホテル業界において効果的な集客が期待できるGoogle広告には、主に5つのフォーマットが存在します。
それぞれ解説します。
Googleホテル広告

Googleホテル広告は、Google検索やGoogleマップでホテルを積極的に探している、予約意向が高い顕在層に直接アプローチできるのが特徴です。
掲載する大きなメリットは、公式サイトの料金を競合と比較して提示できるため、公式サイト経由の予約率を高め、結果として収益率を向上させられる点にあります。
主な表示場所は、Google検索結果のホテル検索タブや、Googleマップの詳細情報パネル内です。
<参照>Google Centerヘルプ:Google 広告のホテル キャンペーンについて
Google検索広告(リスティング広告)

Google検索広告(リスティング広告)は、Google検索で「地域名 ホテル」などとキーワードで検索しているユーザー向けに、検索結果の上部にテキストで表示される広告です。
これにより、予約直前の購買意欲の高いユーザーを逃さず獲得できるほか、広告文を柔軟に調整して独自のプランや魅力を迅速に打ち出すことができます。
表示場所は主にGoogle検索結果の上部や下部です。
<参照>Google広告:検索広告(リスティング広告)2 つの成功事例
Googleディスプレイ広告(リターゲティング)
Googleディスプレイ広告は、Googleが提携する数百万のウェブサイトやアプリの広告枠に、画像や動画で表示されます。
特にリターゲティングでの活用が強力で、一度サイトを訪れたものの予約しなかったユーザーに、他サイト閲覧中に再度広告を見せることで、予約の再検討を促します。
視覚的な訴求力が高く、ホテルの魅力やブランドイメージの構築にも役立ちます。
<参照>Google広告:ディスプレイ広告で見込み顧客とつながる
YouTube

YouTube広告は、動画コンテンツの視聴中にホテルの広告を配信する形式です。
ホテルの美しい客室や施設、提供する体験などを高画質で伝えることで、潜在顧客の興味を深く引きつけ、認知度を一気に拡大できます。
特に、特定のターゲット層が視聴しているチャンネルや動画に絞って広告を表示できるため、旅行検討層やライフスタイルに合った層に効率良くアプローチできます。
主な表示場所は、YouTubeの動画再生前後や再生中に挿入されるほか、YouTubeのホームフィードにも表示されます。
P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)
P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)は、コンバージョン目標(予約など)を達成するために、入札戦略、最適なターゲット、そして広告の配信先をGoogleのAIが自動で判断・設定し、運用を最適化してくれる統合型のキャンペーンです。
複数の広告フォーマットの運用管理が効率化され、費用対効果を含めた成果の最大化が期待できます。
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<参照>Google広告ヘルプ:P-MAX キャンペーンについて
ホテルがGoogle広告を始める前の5ステップ
Google広告を出稿する前に、自ホテルの強み、ターゲット、そして市場の状況を徹底的に把握しておくことが重要です。
以下の5つのステップを実践して効果を最大化しましょう。
STEP1:現状(強み・弱み)を知る

広告を出稿する前に、まずは自ホテルの強みと弱みを把握しましょう。
強みが分からずに広告を出稿すると、「アクセス抜群」「快適な滞在をお約束」など、一般的な表現になりがちです。その結果、ターゲットが曖昧で広告の効果を感じられず、広告費だけが消費されていきます。
まずは自ホテルの強みと弱みをピックアップし、ターゲットを明確にしたうえでターゲットに訴求するようにしましょう。
強み:建物の新しさ、部屋の広さ、部屋のこだわり、設備の充実さ(大浴場、サウナ、レストラン・食事処etc. )、最寄り駅からの近さ、接客の質(具体的に)、独自のサービス(ウェルカムドリンク、アメニティ)、ブランドの歴史、口コミ評価・リピート率の高さ
弱み:設備の老朽化、駐車場の少なさ、最寄り駅からのアクセスの悪さ、チェックイン時の待ち時間が長い、接客の質が良くない、インバウンド客の受け入れ体制の未構築、認知度の低さ、公式サイトの流入数・予約率の低さ
STEP2:ターゲットを決める
自ホテルの強みと弱みがわかったら、次は集客したいターゲットを明確にしましょう。
ターゲットを決める際は、ペルソナを設定するのが重要です。ペルソナとは具体的なシチュエーションを想定して設定する架空の顧客像のことで、年齢や性別だけでなく家族構成や職業、情報収集する手段なども含めるのがポイントです。
より詳細に設定することで、集客の方向性がブレにくくなります。
- 年齢
- 性別
- 世帯構成
- 職業
- 年収
- 居住地
- 情報収集の方法
- よく利用するSNS etc.
STEP3:顧客のニーズをつかむ

集客を成功させるためにも、顧客のニーズを深掘りしましょう。いくら自身が思い描く理想の設備を備え、サービスを提供しても、それがターゲットのニーズとかけ離れていては集客は期待できません。
たとえば、「部屋のデスクが小さかった」「Wi-Fiの接続が不安定だった」といった要望は、表面的なニーズでしかありません。
ビジネス利用客の集客や満足度向上につなげるためには、「部屋のデスクが小さかった=邪魔されずに集中して仕事を進めたい」「Wi-Fiの接続が不安定だった=重要なオンライン会議に確実に参加したい」といったように、その背後にある本質的なニーズを捉えることが重要なのです。
STEP4:競合をリサーチ
広告を出稿する前に、競合はどんなキーワードで出稿しているかリサーチしてみましょう。
ここでいう競合とは、地理的に近いホテルにとどまらず、ターゲット顧客が共通するホテルや、自ホテルがベンチマークとしているホテルも含まれます。
STEP5:適切な「伝え方」を決める

Google広告は多岐にわたり、予算やターゲットによって適切な広告は変わってきます。
具体的には、検索連動型広告(リスティング広告)、ディスプレイ広告、YouTube広告、ホテル広告など、目的に応じて選ぶべきフォーマットが異なります。
自ホテルの強みやターゲットの行動パターンに合わせて、最も費用対効果が高く、メッセージが確実に届く「伝え方」を決定しましょう。
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ホテルがGoogle広告を始めるための3ステップ
Google広告を効果的に運用し、収益を最大化するためには、闇雲に出稿するのではなく、明確な手順を踏むことが重要です。
ここでは、ホテルが広告運用を成功させるための基本的な3ステップを解説します。
STEP1:目標を設定する

まず、Google広告で達成したい具体的な目標を設定します。
ただ単に「予約を増やしたい」ではなく、「公式サイト経由の予約数を前年比で20%増やす」「公式サイト経由の売上比率を35%にする」といった、数値化された目標を設定しましょう。
この目標によって、後述するキャンペーンの種類や予算の配分が決定されます。
STEP2:キャンペーンを設定する
次に、STEP1で定めた目標を達成するために最適な広告キャンペーンを設定します。
予約直前の顕在層を狙うGoogleホテル広告や検索広告を主軸にするのか、あるいは潜在顧客への認知拡大のためにディスプレイ広告やYouTube広告を活用するのかを決めます。
ターゲットとする顧客層のニーズ(ビジネス、ファミリー、インバウンドなど)に合わせて、広告のフォーマット、予算、入札戦略、そしてクリエイティブ(広告文や画像)を細かく設定します。
STEP3:PDCAを回す

広告出稿後は、パフォーマンスデータを分析し、改善を繰り返すPDCAサイクルを継続的に回しましょう。
具体的には、どの広告が予約につながったか(CPA: 顧客獲得単価)、予約に至るまでの費用対効果(ROAS: 広告費用対効果)、クリック率などを分析します。
この結果に基づき、効果の低い広告を停止したり、費用対効果の高いキーワードの入札単価を調整したりするといった改善策を実行し、キャンペーンを常に最新かつ最適の状態に保ちます。
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ホテルが出稿できるその他の広告・マーケティング
Google広告以外にもさまざまなチャネルがあります。
ここでは、ホテル業界で特に有効なその他の主要な広告手法とマーケティング手法を解説します。
OTA広告

OTAが提供する広告枠に出稿する手法です。既に旅行先や宿泊施設を探しているユーザーに対し、検索結果の上位や特集ページ内で自ホテルを目立たせることができる点が特徴です。
OTA内では激しい競争が行われているため、手数料を払いながらも予約確度の高いユーザー層にリーチできます。
自ホテルの公式予約サイトへの誘導が難しい一方で、即時的な予約数の増加に直結しやすいため、閑散期にも有効な施策です。
口コミマーケティング
いくら広告を出稿して露出を増やしても、口コミサイトやGoogleマップでの評価が低ければ、最終的な予約にはつながりません。
そのため、集客活動においては、寄せられた口コミを分析・改善するという口コミマーケティングが必須となります。
複数のサイトに分散している評価を一元管理し、顧客の声に迅速に対応することが、宿泊検討者の信頼獲得に直結します。しかし、日々寄せられる口コミに対して一つひとつ対応するのは困難です。
「口コミコム」はGoogleビジネスプロフィールをはじめ国内外31の口コミサイトとSNSの店舗情報や口コミを一括管理・分析できるMEO対策ツールです。口コミマーケティングを効率化したい方はぜひ導入をご検討ください。
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SNS広告

SNS広告は、Instagram、Facebook、X(旧Twitter)などで配信する広告です。Google広告とは異なり、ユーザーの興味・関心やライフスタイルに基づいた精度の高いターゲティングが可能です。
美しい写真や動画といった視覚的な訴求に優れており、特に若年層や特定のテーマに関心のある層に対して、潜在的なニーズを掘り起こし、予約意欲を高める効果が期待できます。
ブランドの世界観を伝え、認知度を向上させる上で効果が期待できます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、SNSなどで強い影響力を持つ個人インフルエンサーを通じて、自ホテルの体験や魅力を発信してもらう手法です。
従来の広告は主観による訴求ですが、インフルエンサーマーケティングは第三者を通して情報が広まるため、広告臭が薄く、ターゲット層の共感を得やすい点がメリットと言えます。
特に、ホテルの雰囲気、サービス、特別な体験といった「ストーリー」を伝えるのに適しており、インフルエンサーのフォロワー層をそのまま自ホテルの新しい顧客層として取り込むことが期待できます。
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まとめ
Google広告にはさまざまな種類があり、ただ闇雲に出稿しても効果を得られずに予算を垂れ流すだけになりかねません。
収益性の高い公式サイト経由の予約を最大化するためには、まず目標を明確に設定し、その目標達成に最適な広告フォーマット(ホテル広告、検索広告、P-MAXなど)を選択することが重要です。
Google広告のほかにもさまざまな集客施策があり、なかでも避けて通れないのが口コミマーケティングです。口コミはOTAを通じて日々寄せられている一方、それに対して一つひとつ対応するのは非常に手間がかかります。
集客を成功させるためには、広告による露出増加と、高評価による信頼獲得の両輪が必要です。 広告運用と同様に、口コミ管理も効率化が必須です。
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