ローカルインベントリマーケティングとは?メリットと具体的な手法をわかりやすく解説

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直営店舗・自社ECを運営する小売業の企業様のマーケティングやECご担当の方であれば「もっと、店舗やECへの集客数を増やしたい」とお考えの方が多いのではないでしょうか。

OMO(Online Merges with Offline)という考え方が浸透していることからも分かるように、オンライン(ECサイト 等)とオフライン(店舗 等)が連携され、より良い顧客体験を提供し、商品を購入していただける仕組みを構築することが重要です。

そこで注目したいのが「ローカルインベントリマーケティング」です。この記事では、ローカルインベントリマーケティングの概要から企業が取り組むメリットまで詳しく解説します。

店舗・ECサイトへの集客に課題を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

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ローカルインベントリマーケティングとは?

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「ローカルインベントリマーケティング(Local Inventory Marketing 略称:LIM)」とは、「店舗情報」と「在庫情報」を活用した小売業向けの新しいマーケティング手法です。
ユーザーが商品を検索した際に、その商品を扱う近隣店舗の在庫情報や店舗情報、さらにはECサイトでの購入導線をGoogleなどの検索プラットフォームに表示させます。これにより、実店舗への来店を促進するとともに、自社ECサイトへの購入導線も確立することで、オンラインとオフラインの双方でユーザーに新しい購買体験を提供します。

たとえば、「●●コラボTシャツ 渋谷」とGoogle検索した際に、正しく情報整備を行うことでGoogle検索・Googleショッピング・Googleマップへ商品情報の露出を増やすことができます。
また、検索結果から「店舗へのルート検索」と「ECサイトへの遷移」の導線を設けることができるため、「店舗で購入したいユーザー」「ECサイトで購入したいユーザー」それぞれに適した顧客体験を提供できます。

このように、ローカルインベントリマーケティングは、顧客との接点を最大化し、オンライン・オフラインの両方で売上向上に貢献します。

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【調査レポート】

「在庫情報」と「口コミ」が購買行動に与える影響とは

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ローカルインベントリマーケティングのメリット

続いて、ローカルインベントリマーケティングのメリットを3つ紹介します。

1. 店舗への集客力アップ

ローカルインベントリマーケティングは、購買意欲の高いユーザーを実店舗へ直接誘導する効果が期待できます。

「流行のバッグが欲しい」「誕生日プレゼントにスニーカーが欲しい」といったとき、オンラインで“これだ!”という商品を見つけても、「色やサイズ感を確認してから購入したい」「いますぐ手に入れたい」と思うことはよくあります。

そのようなときに商品検索をすると、近くの店舗に在庫があるかどうかがわかるので、そのまま店舗に足を運んで購入する可能性が高まります。

店舗では、関連商品も目に留まりやすいため、ついでに別の商品も購入してもらえる(併売)可能性が高く、結果的に客単価の向上が見込めます。

2. 利益率の改善

プロモーション活動などで製品名を覚えてもらい、指名検索につながったとしても、その後の購買がECモールや小売店に流れてしまうという課題があります。これは、自社の公式サイトや店舗の情報がGoogleなどの検索結果にうまく表示されていないことが原因です。

ローカルインベントリマーケティングを実施すれば、ユーザーが「買いたい」と思ったときに、自社サイトや最寄りの店舗の在庫情報を表示できます。これにより、自社ECサイトからの直接購入を促し、ECモールや小売店経由の手数料を削減できるため、利益率の改善が期待できるのです。

3. ガッガリ体験の防止

コーディネートを試したり、サイズや質感を確認したりするために店舗を訪れた際、「探していたサイズや色がない」といったことがよくあります。しかしローカルインベントリマーケティングを実施することで、ユーザーが来店前にリアルタイムの在庫情報を確認できるようになります。これにより、無駄足を踏むことがなくなり、スムーズな購買体験を提供できます。

また、Googleのシステムが自動でECサイトの商品情報とGoogleマップの店舗情報を連携させていることがありますが、在庫情報が不正確だと、ユーザーは「商品がある」と期待して来店してしまいます。その結果、顧客体験の低下につながり、ブランドへの信頼を損ねる可能性があります。

ローカルインベントリマーケティングの手法とは

続いて、ローカルインベントリマーケティングの具体的な手法をご紹介します。

1. 無料ローカルリスティング

無料ローカルリスティングとは、Google検索、Googleマップ、ショッピングタブなど、Googleのさまざまなサービス上に、実店舗で販売している商品を無料で表示する機能のことです。

Googleマーチャントセンターに商品データを登録することで利用できます。

<参照>
Googleマーチャントセンターヘルプ:無料ローカルリスティングのメリット

2. ローカル在庫広告

ローカル在庫広告とは、Googleの広告サービスの一つで、店舗の近くにいるユーザーが商品を検索した際に、リアルタイムの在庫状況とともに、店舗の場所、営業時間などの情報を知らせ、来店を促すことができます。

無料ローカルリスティングはオーガニック検索結果に表示されるのに対し、ローカル在庫広告は、広告として検索結果の目立つ場所に表示される点が大きな違いです。

3. ローカル検索広告

ローカル検索広告とは、GoogleマップやGoogleの検索結果で、店舗情報を目立つ位置に表示させるための有料広告です。

検索結果の最も目立つローカルパックの上部に表示されるため、多くのユーザーの目に留まりやすくなります。

<参照>

Google広告ヘルプ:ローカル広告について

4. ローカルキャンペーン

Googleのローカルキャンペーンも実店舗への集客を目的とした広告で、Google検索やGoogleマップだけでなく、YouTubeの動画広告や、提携サイトに表示される画像広告(ディスプレイ広告)にも自動で配信されます。これにより、幅広いユーザーにリーチし、店舗の認知度を高められます。

ローカル検索広告が、ユーザーが能動的に検索した際に表示されるのに対し、ローカルキャンペーンは、ユーザーの行動パターンを分析し、より広範なプラットフォームに広告を自動的に配信します。

ローカルインベントリマーケティングには「口コミコム」が便利

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Googleなどの検索プラットフォームに店舗の在庫情報を正しく掲載することで、集客はもちろん売上アップが期待できます。しかし「商品数が多く、どの商品の在庫を登録すべきか分からない」「各店舗の在庫数をそれぞれ登録するのは面倒」という方もいるのではないでしょうか。

そのような方にお使いいただきたいのが、口コミコムに新たに追加された機能「ライトOMOサービス」です。「ライトOMOサービス」は、口コミコム上でGoogleマーチャントセンターとGoogleビジネスプロフィールを連携し、店舗の商品在庫情報を容易に設定・表示できるサービスです。Google検索・Googleショッピング・Googleマップ上に在庫情報を表示でき、ユーザーを店舗とECの双方へ効率的に誘導することが可能となります。

「店舗・ECへの来客数を増やしたい」「ECの利益率を向上させたい」などの課題をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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