Googleマップの口コミを頼りにお店を探すユーザーが増えており、集客において口コミの重要性が高まっているなか、「Googleの口コミの数は多いほうがいいの?」「Googleの口コミってどう増やしたら良いの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お客様にGoogleの口コミを書いてもらう方法を7つご紹介します。
口コミは新規ユーザーの獲得だけでなく、店舗改善につながるなどさまざまな効果がある一方、間違った方法で増やすと、最悪Googleビジネスプロフィールが停止されることもあります。
この記事を読んで適切に口コミを増やし、さらなる集客アップを目指しましょう。
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Googleの口コミを増やすことが重要な理由

口コミは、実際に店舗を利用した人の感想や体験談を知る方法として多くのユーザーが活用しています。質の高い口コミは集客が期待できることから、口コミを増やすことが重要といえます。
また、口コミを増やすことで検索対策にもつながります。この章では、口コミを増やすことが重要な理由をご説明します。
集客力が高まる
口コミを増やすことのメリットのひとつは集客力が高まる点です。
株式会社movが1,240名を対象に「お店を決める時、口コミサイト・地図アプリの情報のなかで重視するポイント」を聞いたところ、「口コミ評価(星の数やコメントの内容)」が74.5%で1位となりました。

▲お店を決める時、重視するポイントは「口コミ評価」が1位
ユーザーは購買の意思決定において口コミを指標のひとつとしています。
店舗を訪れたりホテルに泊まったりするときに口コミを参考にしている人も多いのではないでしょうか。その際に悪い口コミが極端に多くて訪れるのをやめたり、ほかのホテルに泊まったりしたことがある人も多いはずです。
信頼度が高まる
店舗や商品への信頼度が高まる点も、口コミを増やすことのメリットのひとつです。
第三者が実際に使用した「リアルな口コミ」は、店舗側が「このお店・商品はいいですよ」とすすめるよりも信用される傾向にあります。
これは、第三者の意見を信用しやすい、いわゆる「ウィンザー効果」によるものといわれています。
とくに、情報が不十分な店舗を訪れたり、初めてサービスを利用したりする際は、多くの人が一般の人の口コミを判断材料にしています。
キーワード対策になる
口コミは、来店のきっかけ作りだけでなく、MEO対策としても機能します。
たとえば、「餃子がおいしかった」という口コミが投稿されると、Google検索やGoogleマップで「餃子」と検索したユーザーの検索結果に、お店が表示されやすくなります。
多くの口コミを集めることは、お客様が使うさまざまなキーワードでの露出(表示回数)を増やすことにつながり、結果としてより多くの集客が期待できるのです。
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Googleの口コミを増やす7つの方法

集客に力を入れたい店舗にとって口コミを増やすことは重要ですが、ユーザーにとっては煩わしい行為であることを念頭に置く必要があります。
ここでは、Googleの口コミを増やす方法を7つ紹介します。
1. 直接お願いする
重要なのは、お客様の満足度や感動が最も高まっているタイミングで依頼することです。サービスに満足した直後であれば、お客様もポジティブな気持ちで口コミを投稿してくれる可能性が高まります。
会計の待ち時間や、お客様をお見送りする際に、「本日はありがとうございました。もしよろしければ、簡単なご感想でも構いませんので、口コミを投稿いただけると私たちの励みになります」といった形で、感謝の言葉と共にひと言添えるのが効果的でしょう。
ただ、この「声かけ」はスタッフにとって「忙しいときは省略してもよい作業」と認識されがちです。ピークタイムには「お客様の手を煩わせてしまう」という遠慮も働き、どうしても後回しにされてしまいます。
そうならないよう、スタッフ個々の判断に任せるのではなく、接客の必須オペレーションのひとつとして組み込みましょう。
2. QRコードをポップやチラシに印刷して掲示しておく

口コミを集めるためには、「書いても良い」と思ってくれたお客様の熱量を逃さない導線作りが不可欠です。
せっかくお客様が口コミを書こうと思っても、「まず店名を検索して、Googleマップを開いて、口コミ投稿ボタンを探して…」といったプロセスが発生すると、アクセスが面倒だと感じ、書くのをやめてしまうでしょう。
お客様は「口コミを書くこと」を最優先に行動しているわけではないため、少しでも手間がかかると簡単に離脱してしまうのです。
そんなときに重宝するのがQRコードです。
Googleの口コミ投稿ページに遷移するリンクを取得し、そのリンクをQRコードに変換してポップやチラシに印刷するとともに、テーブルの上やレジ付近など、目につきやすい場所に掲示するようにしましょう。
Googleの口コミ投稿ページのリンク・QRコードを取得する方法は以下です。

1. 「クチコミを増やす」をクリック

2. 口コミのリンクとQRコードが表示される
3. メールやSMSで依頼する
会員登録や予約システムでお客様のメールアドレスや電話番号を把握している場合、来店後にメールやSMSで依頼するのも有効な手段です。
来店日の夜や翌日など、記憶が新しいうちに感謝のメッセージと共に口コミ投稿用のURLを送信しましょう。店頭では忙しかったお客様にも、落ち着いたタイミングで口コミ投稿をお願いできます。
特にSMS(ショートメッセージ)は、メールに比べて迷惑メールが少なく、開封率が高い傾向にあるため、お客様の目に留まりやすいのがメリットです。
ただし、これらは重要な個人情報です。必ず事前に「口コミ依頼」などに使用する同意を得ておき、送信頻度にも配慮するなど、取り扱いには細心の注意を払いましょう。
4. 口コミの例文を一緒に見せる
お客様のなかには、「口コミを書いても良い」と思っていても、「何から書けばいいか分からない」「気の利いた文章が思いつかない」と悩んでしまう方や、自分の口コミが公開されることに不安を感じる方も少なくありません。
人は、やり方が分からない作業や、頭を使わなければならない作業を「面倒」だと感じ、敬遠する傾向にあります。
書くことへの心理的ハードルを下げるために、例文を提示する方法が効果的です。
QRコードを設置したポップや案内カードに、以下のような具体的な例文や質問項目を一緒に記載しましょう。
・例文を示す
「〇〇(料理名)が好みの味でした!店内も清潔感があって良かったです」
「友人とランチで利用。〇〇セットはコスパが良く、店員さんの笑顔も素敵でした。また来ます」
・質問項目を示す
「お料理の味はいかがでしたか?」
「スタッフの対応(接客)はどうでしたか?」
「お店の雰囲気や清潔感についてどう感じましたか?」
「何を」「どのくらいの文量で」書けば良いかの目安がわかるだけで、お客様は「こんな簡単な内容でも良いんだ」と安心し、気軽に投稿しやすくなるはずです。
関連記事:飲食店のMEO対策完全ガイド!集客に繋げる6の施策と成功事例も紹介
5. 思わず口コミしたくなるような商品・サービスづくりをする

大前提として、サービスや商品が良くなければ口コミを増やすことは困難です。
商品を購入したりサービスを利用したりしたときに、「これはいい!」と感動や興奮することにより、感情が大きく動いて口コミを書いてもらいやすくなります。
口コミをする人は、口コミを通して「お店やサービスのことを知ってほしい」「価値のある情報を届けたい」「体験をシェアしたい」という心理が働いています。そういったユーザーの心理を理解したサービスや商品づくりを意識すると良いでしょう。
一方、悪い体験をしたときなどにも口コミを書きたくなるものです。だからこそ、ポジティブな理由で口コミを書きたくなるような商品・サービスづくりをするようにしましょう。
6. SNSや公式サイトで呼びかける
店頭での声かけやメールだけでなく、SNSや公式サイト、LINE公式アカウントなどで、より広く口コミ投稿を呼びかけるのも方法のひとつです。
来店後すぐに口コミを書かなかったお客様や、過去に来店したフォロワーに対しても、口コミを書いてもらう「きっかけ」を再度提供することができます。
7. チーム全体で取り組み「口コミ文化」を醸成する
口コミを効率的に増やすには、特定のスタッフ個人の頑張りに頼るのではなく、店舗全体で取り組む「仕組み」として定着させることが不可欠です。
まずは、スタッフ全員が「なぜ口コミがお店にとって重要なのか」を深く理解する必要があります。
ミーティングの場などで、口コミの重要性を共有するだけでなく、「実際に口コミが増えたことで、お客様の反応がこう変わった」「こんな成果につながった」という具体的な成功事例を紹介しましょう。
これにより、スタッフは「やらされ仕事」ではなく、「自分たちの力でお店を良くする活動だ」という当事者意識を持つことができます。
全員が同じ目的意識を持ち、迷わず行動できる「型」を整えることで、接客のなかでお客様に口コミを依頼することが「当たり前の文化」として根付き、より多くの声を安定して集められるようになるでしょう。
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Googleの口コミを増やす際の注意点

手段を選ばずに口コミを増やせばいいわけではありません。
口コミを増やす方法によっては、最悪Googleビジネスプロフィールが停止されることもあります。ここでは口コミを増やす際の注意点を紹介します。
Googleビジネスプロフィールについては、「Googleビジネスプロフィールとは?初心者向けにメリットや登録方法を徹底解説」の記事で紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。
自作自演しない
Googleはガイドラインで自作自演の口コミを禁止しています。自作自演の口コミとして分類されるものには以下があります。
- 自分のGoogleアカウントで自店舗の口コミを投稿する
- 自分で別のGoogleアカウントを作って自店舗の口コミを投稿する
- 店舗のスタッフや元スタッフ、利害関係者に口コミを投稿させる
- 来店していない人に頼んで口コミを投稿させる
- 口コミ代行業者に依頼する
これらはいずれもGoogleのガイドラインに違反しており、口コミを削除、もしくは非表示にされるだけでなく、Googleビジネスプロフィールを停止されることもあります。
自作自演の口コミはユーザーも気づきます。
また、良い評価を参考に商品を購入したりサービスを利用したユーザーがネガティブな体験をしたら、その体験を積極的に口コミ投稿するはずです。
低評価の口コミが集まりやすくなるきっかけにもなるので、自作自演の口コミは絶対にしないようにしましょう。
<参照>Google:禁止および制限されているコンテンツ
対価と引き換えに口コミを依頼しない
Googleではインセンティブと引き換えに口コミを集める行為を禁止しています。また、景品表示法にも抵触し、法律違反となります。
2024年には消費者庁がインセンティブを用いてGoogleの口コミを集めた医療法人やスポーツクラブを運営する法人に対し、景品表示法(ステルスマーケティング告示)違反に該当するとして措置命令を行いました。
インセンティブと引き換えに口コミを依頼している店舗が散見されますが、ビジネス情報がGoogleマップやGoogle検索上に表示されなくなったり、あまりにも悪質な場合はGoogleビジネスプロフィールが停止されることもあります。
また、否定的な口コミをインセンティブと引き換えに修正・削除させる行為も禁止されています。
景品表示法(ステルスマーケティング告示)違反に該当するとして措置命令を受けると、ユーザーからの信頼を著しく落とすことにもつながります。
ブランディングの観点からもリスクが高い行為といえます。インセンティブと引き換えに口コミを集めたり、否定的な口コミの修正や削除を依頼したりするのは絶対にやめましょう。
悪い口コミも大切にする
悪い口コミが投稿されることもあるため、口コミの活用に不安を抱く事業者も多いでしょう。
仕組みとしてそもそも悪い口コミを防げないだけでなく、悪い口コミは店舗側が気づいていない点を指摘している場合もあり、事業の改善に役立てることができます。
口コミに返信する際は具体的な解決策を提示し、真摯な対応をすることで、商品やサービスの質向上のためにユーザーの意見を重要視している姿勢を示せます。
また、どのような口コミもユーザーが時間を割いて投稿したものですから、「貴重なご意見ありがとうございます」と謝意を示すことも大切です。
解決策と感謝をセットにして対応し、ユーザーを大切に思っている店舗の熱意が伝わることが何より重要です。
なかには、間違った情報を投稿されることもあります。その場合は根拠を示し、きっぱりと否定することも必要です。
関連記事:Google口コミ返信の完全ガイド!そのまま使える口コミへの返信例文と効率化する方法を解説
【番外編】すべての口コミに返信すべき?
口コミへの返信も集客の重要な要素のひとつですが、時間や人員的に余裕がなければ必ずしも返信する必要はありません。
なかには、「口コミへ返信したほうが上位表示されやすい」といった理由で返信をすすめる業者も存在します。
しかし口コミに返信しても上位表示に大きな影響があるとはガイドラインに記載されておらず、そういった事実もいまのところ確認できていません。
そもそも上位表示されたとしても、それに比例して集客がアップするわけではありません。
たとえば「とんかつ 渋谷」と検索して1位や2位に表示されているとんかつ店を選んで来店する人はどれくらいいるでしょうか。
多くの場合はリストアップされたたくさんのとんかつ店のなかから、さまざまな条件を比較してお店を決定するでしょう。
口コミへ返信する場合は、集客を目的に未来のお客様に向けて返信するようにしましょう。
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集客につながる良質な口コミとは?

新規ユーザーの獲得を狙うためには、口コミを書いてもらうことも重要ですが、口コミの内容がユーザーにとって価値のある情報でなくてはなりません。
では、どのような口コミであれば価値があり、集客につながるのでしょうか。
実際に体験した内容が書かれている
多くのユーザーが口コミに求めることは、調べてわかるような基本情報ではなく、体験談や感想です。投稿者の立場やシチュエーション、そのときの気持ちが書かれている口コミは信頼されやすいといえます。
たとえばパソコン商品の紹介で「素早い立ち上がり」と謳っていても、実際に何秒かかるかはわかりません。そんなときに「立ち上がりまで10秒でした」といった口コミがあれば参考になるはずです。
詳しく書かれている
口コミの内容が信用できるかどうかを判断するとき、多くの人が重要視するのは「詳しく書かれている」ことです。ある飲食店への口コミが「おいしかったです」のたったひと言だった場合、その人が料理の味をどう感じたかという情報しか伝わりません。
これが「平日20時に友人と訪問。店内はほぼ満員。注文したトマトパスタはほどよい酸味でおいしい。おしゃれな友人も素敵なお店だと喜んでいた」という口コミの場合には、「平日20時の混雑状況」「トマトパスタの味」「おしゃれな雰囲気」の3つの情報が伝わります。
「誰が」「何に」「どう役立ったのか」が明確に書かれていることが大切です。
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Google口コミを増やして新規ユーザーを獲得しよう
口コミは商品やサービスを選択するときの指標として重要視されており、新規ユーザーの獲得や集客の増加を目指すときに無視できないものになっています。
はじめは口コミがなかなか集まらずに苦戦する場合もありますが、投稿された口コミが次の顧客を呼び、また口コミへつながっていくという好循環を生み出します。
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