中国人観光客を効率よく集客するためには、訪日客が集中する時期を把握しておく必要があります。最もピークとなるのは夏休み期間中で、次いで大型連休の「国慶節」と「春節」に多くの中国人が訪日する傾向にあります。
この記事では、中国人観光客が多い時期を季節ごとに解説するとともに、中国人を集客するために対策しておきたい施策を9つ紹介します。中国人観光客に対する「よくある誤解」もピックアップしていますので、中国人集客を検討している方は最後までご覧ください。
関連記事:中国人集客、まず何をすべき?インバウンド担当者が最初に押さえるべき基本と最新トレンド
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中国人観光客が多い時期は?季節ごとのトレンド

2024年の訪日中国人数は698.1万人で、韓国の881.7万人に次いで2位でした。
2025年に入ってからも伸びており、最新のデータ(2025年1月〜9月)では748.7万人を記録し、679.3万人の韓国を上回って国・地域別で1位に位置しています。
まずは、中国人観光客が多い時期を季節ごとに解説します。
| 月 | 2019年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 75万4,421人 | 41万6,088人 | 98万520人 |
| 2月 | 72万3,617人 | 45万9,463人 | 72万2,924人 |
| 3月 | 69万1,279人 | 45万2,525人 | 66万1,817人 |
| 4月 | 72万6,132人 | 53万3,611人 | 76万5,189人 |
| 5月 | 75万6,365人 | 54万5,552人 | 79万89人 |
| 6月 | 88万651人 | 66万5,617人 | 79万8,001人 |
| 7月 | 105万420人 | 77万6,520人 | 97万4,564人 |
| 8月 | 100万639人 | 74万6,010人 | 101万8,600人 |
| 9月 | 81万9,054人 | 65万2,405人 | 77万5,500人 |
| 10月 | 73万631人 | 58万2,919人 | – |
| 11月 | 75万951人 | 54万6,339人 | – |
| 12月 | 71万234人 | 60万4,293人 | – |
| 総数 | 959万4,394人 | 698万1,342人 | 748万7,204人 |
春:桜需要で一定のニーズあり
春は桜シーズンによって全体的に訪日需要が高まり、中国人観光客も4月に増える傾向にあります。2025年における4月の中国人観光客の数は76万5,189人で、国・地域別1位でした。
また、4月には中国で「清明節」という祝日があり、この時期を狙って訪日している中国人観光客も一定数いると考えられます。
夏:7月と8月(夏休み)が訪日のピーク
中国人観光客が最も多い時期は7月と8月で、コロナ禍前の2019年にはこの時期だけ単月で100万人を超えています。
中国の学校の多くが7月初旬から8月末まで長い休暇に入るため、学生や家族連れを中心に中国人観光客が急増する傾向にあります。
秋:大型連休の「国慶節(10月)」に増加
中国人を集客をするうえで把握しておきたいのが大型連休です。中国の大型連休はいくつかあり、とくに「国慶節」は多くの中国人が海外旅行をする傾向にあります。
国慶節は中国の建国記念日に伴う大型連休(ゴールデンウィーク)で、2019年と2024年は7連休、2025年は連休期間中に「中秋節」も含まれたため、例年より1日長い8連休となっています。
冬:旧正月の「春節」に向けて対策を
国慶節と並ぶ中国の大型連休が「春節」です。春節は旧暦の正月にあたるため、毎年日付が変動するのが特徴です。例年1月下旬から2月中旬の間に設定され、通常7日間から8日間程度の大型連休となります。
この大型連休を利用して海外で過ごす中国人も多く、日本も人気の旅行先の一つに選ばれています。とくに、スノー需要が高まる時期でもあるため、ウィンタースポーツや温泉、美しい雪景色を楽しむ旅行が人気です。
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中国人観光客を集客するうえで重要な「祝日」

中国には「国慶節」や「春節」以外にもさまざまな祝日があり、中国人観光客を集客するうえでは押さえておく必要があります。
2026年の中国の祝日は以下の通りです。
- 1月1日〜3日:元旦(正月)【3連休】
- 2月15日〜23日:春節(旧正月)【9連休】
- 4月4日~6日:清明節【3連休】
- 5月1日〜5日:労働節【5連休】
- 6月19日~21日:端午節【3連休】
- 9月25日〜27日:中秋節【3連休】
- 10月1日〜7日:国慶節【7連休】
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<参照>中国国務院:国务院办公厅关于2026年
中国人観光客を集客するうえで押さえておきたい対策6つ

中国人観光客が多い時期が分かったところで、集客するために押さえておきたい対策をまずは6つ解説します。
- Webサイト・予約フォームの多言語対応
- 無料Wi-Fi環境の整備
- 中国の主要キャッシュレス決済への対応
- 写真付きのメニューや案内表示の作成
- スタッフの多言語対応(翻訳ツールの導入・研修)
- 多様な食習慣に対応したメニューの用意
Webサイト・予約フォームの多言語対応
まず整えておきたいのがWebサイトや予約フォームの多言語対応です。中国人に限らず、インバウンド客の多くは訪日する前に情報収集と予約を済ませる傾向にあります。
その際、Webサイトや予約フォームが日本語にしか対応していないと、内容が理解できずに予約まで完結することは困難です。
機会損失を防ぐためにも、Webサイト・予約フォームを英語や中国語(簡体字)に対応させるとともに、中国人がストレスなく情報収集や予約ができるUI・UXに改善することが求められます。
無料Wi-Fi環境の整備
情報収集は旅マエだけでなく、旅ナカでも常に行われています。そのため、無料Wi-Fi環境が整備されているかどうかが、店舗選びの基準の一つになります。
未導入の場合は、機会損失を防ぐためにも早急に整備すると良いでしょう。
中国の主要キャッシュレス決済への対応
一般社団法人キャッシュレス推進協議会の「世界主要国におけるキャッシュレス決済比率」によると、2023年における中国のキャッシュレス決済比率は83.3%で、韓国(99.1%)に次いで世界で2番目に位置しています。
訪日中は限られた現金しか持ち歩かず、なかには現金しか使用できないことを理由に入店や購入を諦める中国人観光客もいるようです。
訪日中国人観光客を集客するには、AlipayとWeChat Payの導入が不可欠と言えます。中国人のキャッシュレス決済事情については、「なぜ中国人は現金で支払いしない?インバウンド集客で対応すべきキャッシュレス決済と導入方法を解説」の記事で詳しく解説しています。
<参照>一般社団法人キャッシュレス推進協議会:世界主要国におけるキャッシュレス決済比率
写真付きのメニューや案内表示の作成
文字だけ、または文字がメインのメニューだと、日本語が分からない中国人にはどんな料理なのかイメージしてもらうことは困難です。それを克服するのが写真です。
メニュー名などに英語または中国語(簡体字)で説明文を記載するとともに、写真を添付すればどんな料理かイメージできるため、オーダーミスや「思っていた料理と違った」といった期待値とのギャップを最小限にできるはずです。
スタッフの多言語対応(翻訳ツールの導入・研修)
本来であれば中国語ネイティブのスタッフを採用するのが理想ですが、人材不足が叫ばれる現代において簡単なことではありません。そのようなときに重宝するのが翻訳ツール(アプリ)です。
最近の翻訳ツール(アプリ)は精度が高く、対面でもスムーズなコミュニケーションが期待できます。
日本人は外国人とのコミュニケーションに高いハードルを感じる傾向にありますが、翻訳ツール(アプリ)を使えば自信を持ったコミュニケーションが可能になり、中国人観光客にも安心感を与えることができるでしょう。
多様な食習慣に対応したメニューの用意
日本でも生ものが苦手な人がいるように、中国人観光客のなかにも生ものを受け付けない人は少なくありません。
また、宗教上の理由で豚肉を口にしない中国人もいるので、使用している食材を一つひとつメニューに記載するほか、ピクトグラム(絵文字)を使って視覚的に示すといった工夫が求められます。
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中国人観光客の集客で押さえるべき手法3つ

実際に中国人観光客を集客するにはどのようにすればいいのでしょうか。ここでは集客するために押さえておきたい手法を3つ紹介します。
口コミサイトの活用
中国では口コミを重視する文化があり、McKinsey&Companyが実施した「中国消费者报告2021」によると、中国人の4人に3人がオンラインの口コミを重視すると回答しています。
そこで活用したいのが口コミサイトです。とくに「大衆点評」は中国で圧倒的な知名度を誇る口コミサイトで、「中国版食べログ」と称されることもあります。
ユーザー数は7.7億人で、中国国内の情報だけでなく、日本国内においても、大手飲食チェーンから個人経営の店舗、さらにはレジャースポットや観光施設に至るまで多くの店舗が登録されています。
大衆点評の使い方などについては、「大衆点評とは?店舗集客に不可欠な理由や使い方を徹底解説」の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
なお、「口コミコム」を運営する株式会社movは、大衆点評と日本で3番目となる公式パートナー契約を締結しております。大衆点評を使った中国人集客については、「口コミコム」にお気軽にお問い合わせください。
関連記事:「大衆点評」と公式パートナー契約を締結
<参考>McKinsey&Company:中国消费者报告2021
中国の主要SNSで情報を発信
SNSは中国人観光客を集客するうえで必須の施策です。ただ、中国では政府によるインターネット検閲システムが存在し、中国国内からはInstagramやX(旧Twitter)などの主要なSNSを閲覧することはできません。
独自のSNSが市場を形成しているため、中国人観光客を集客するためには以下の2つのSNSを使った情報発信が求められます。
Weibo(微博:ウェイボー)は「中国版X(旧Twitter)」として知られるSNSで、2025年第1四半期の発表によると、月間アクティブユーザー数(MAU)は5億9,100万人を誇ります。
Xと同じように、短い文章や画像を投稿するミニブログ機能のほか、EC機能も備えているのが特徴です。
<参照>Weibo:Press Releases
・RED
「RED(小紅書)」は、「中国版Instagram」とも呼ばれるSNSです。ユーザーは美容やファッションに関するリアルな口コミを写真や動画で検索した後、気に入った商品をアプリ内でシームレスに直接購入できます。
主要な地図アプリへの対応と情報掲載
SNSと同じように、地図アプリも中国独自の市場が確立されています。なかでも対策したいのが「高徳地図」と「百度地図」です。これらの地図アプリに店舗情報を掲載しておくことで、中国人観光客の集客が期待できます。
「口コミコム」は高徳地図の公式パートナーで、店舗情報の掲載に関するご相談から、より効果を最大化するための有料プロモーションの企画・運用まで、ワンストップでサポートしております。お気軽にお問い合わせください。
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意外と知らない!?中国人観光客への「よくある誤解」

私たち日本人にとっては常識でも、中国人観光客にとってはそうとは限りません。
最後に、日本政府観光局(JNTO)の「外国旅行の動向(中国)」を参考に、中国人観光客に対する“よくある誤解”を5つ紹介します。
「毎食、日本食じゃなくてもいい」
「インバウンド消費動向調査(2024年 年次報告書)」によると、多くのインバウンド客が「訪日前に期待したこと」として日本食を挙げています。
中国でも日本食は人気で、寿司や刺身、天ぷら、ラーメンなどは広く知られています。
とはいえ、中国人にとって食の基本はあくまでも中国料理であるため、訪日回数が多いリピーター旅行者でない限り、旅行中は毎食日本食で良いという人は多くなく、一度は中国料理を求める傾向があるそうです。
<参考>
- 観光庁:インバウンド消費動向調査(2024 年 年次報告書)
- 日本政府観光局(JNTO):外国旅行の動向(中国)
「冷たい水よりお湯が欲しい」
日本の飲食店では、席につくやいなや当たり前のように冷たい水が運ばれてきます。
うだるような日本の暑い夏にはこの冷たい水が喜ばれますが、中国人は体を冷やすことを嫌うため、温かい料理、火の通った料理を好む傾向にあるそうです。
食後にお茶や白湯を飲む習慣があるので、冷たい水以外に、常温の水やお湯も提供すると喜ばれるでしょう。
「食事の量は多いほうがうれしい」
中国では、客が食べきれないほどの量の食事を提供することが礼儀とされており、中国人は食事の量や品数が多いことを好みます。
日本では一般的に、食事の「量」よりも「見た目の美しさ」を重視する傾向があり、中国人観光客からは、「量が少ない」「物足りない」と感じられているようです。
「交通費が高い、そして複雑すぎる」
日本の公共交通機関はその正確な運行と安全性において、世界的に高い評価を受けています。とくに新幹線やタクシー料金は、中国国内の交通インフラと比べると高額で、「交通費が高い」と感じている中国人観光客も少なくありません。
東京や大阪など主要都市では、JRだけでなく複数の私鉄、地下鉄が複雑に入り組んでいるため、システムが複雑で、ストレスを感じている中国人観光客も一定数いるようです。
「日本人は親しみにくい?」
日本人は世界的に見ても礼儀正しく、おもてなしを重んじる国として評価を得ています。しかし、そんな日本人に対して「親しみにくい」と感じている中国人観光客もいるようです。
そこで重要なのがコミュニケーションです。日本人側は言葉が通じないことにハードルを感じる傾向にありますが、完璧に話す必要はなく、笑顔で身振り手振りを交えながら積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢こそが、「親しみにくい」という印象を解消する効果的な方法と言えるでしょう。
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まとめ
中国人観光客が最も多い時期は7月と8月の夏休みシーズンですが、そのほかに「国慶節」や「春節」といった大型連休も押さえておく必要があります。
2025年に入り、訪日中国人数は国・地域別で1位に返り咲いており、多い時期に合わせた対策は必須と言えます。
「口コミコム」は大衆点評や高徳地図の公式パートナーであり、中国人観光客の集客に不可欠なデジタル施策から、インバウンド対策全般のご相談までワンストップでサポートします。
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