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ホテルの集客方法12選!集客を成功するための5ステップや業界の現状なども解説

レベニュー改善 ホテルの集客方法12選!集客を成功するための5ステップや業界の現状なども解説

コロナ禍を経て観光需要が大幅に回復するとともに、ホテル業界の競争は一層激化しています。既存の手法だけでは顧客獲得が困難で、「どう集客するべきか」「新たな集客施策を検討したい」と考えているホテル事業者様も多いのではないでしょうか。

本記事では、ホテルが実践したい集客方法を12個ピックアップしました。集客を成功させるための5ステップやホテル業界の現状についても解説しています。

「集客したいけどなかなかうまくいかない」「集客戦略を練り直したい」などとお考えたホテル事業者様はぜひ最後までご覧ください。

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まずはホテル業界の現状を知る

コロナ禍で宿泊者数が落ち込んだホテル業界ですが、特にビジネスホテルは急激に回復を遂げている状況です。

観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、2024年におけるビジネスホテルの延べ宿泊数は3億1,025万人泊で、コロナ禍前の2019年(2億7,256万人泊)比13.8%増、2023年(2億9,775万人泊)比4.2%増を記録しています。

一方、延べ宿泊数の伸びに対し、客室稼働率は異なる傾向を示しています。2025年のビジネスホテルの客室稼働率は73.7%と、2023年の69.2%は上回ったものの、客室数の増加も影響し、コロナ禍前の2019年実績(75.8%)には及んでいない状況です。

また、経済産業省の資料によると、旅館にいたっては回復が鈍化傾向にあると報告されています。2024年の延べ宿泊者数は8,368万人泊と、2023年比で2.5%増を記録している一方、コロナ禍前の2019年(9,513万人泊)と比べると11.9%減となっています。

ビジネスホテルは都市部の需要が強く、インバウンド需要を最大限に取り込みやすい構造になっていることを背景に回復が加速している一方、旅館は相対的に団体旅行や高齢層の国内旅行に依存する傾向が強かったことなどが要因として考えられます。

今後もインバウンド需要は伸びることが予想されていて、観光立国推進基本計画(第4次)では2030年までに6,000万人を目標に掲げられています。

観光は「日本の力強い経済を取り戻すための極めて重要な成長分野である」と改めて位置づけられているなど、今後も目覚ましい需要の拡大が見込まれています。

<参照>

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ホテルが集客を成功させるための5ステップ

効率的に集客するためには、自ホテルの強みや弱みを知るとともに、顧客ニーズや競合の動きを知ることが重要です。

集客方法を紹介する前に、まずはホテルが集客を成功させるための5ステップを解説します。

ステップ1:現状を知る【強み・弱み】

集客を成功させるためには、まずは自ホテルの強みと弱みを知ることが重要です。強みについてはハード面(設備)だけでなく、ソフト面(無形の価値)も含めてリストアップしましょう。

  • ハード面 建物の新しさ、部屋の広さ、部屋のこだわり、設備(大浴場、サウナ、レストラン・食事処etc. )、最寄り駅からの近さ
  • ソフト面:質の高い接客(具体的に)、独自のサービス(ウェルカムドリンク、アメニティ)、ブランドの歴史、口コミ評価・リピート率の高さ

また、弱みについてはお客様アンケートやGoogleなどの口コミなどを参考にリストアップするのもおすすめです。

  • ハード面: 設備の老朽化、駐車場の少なさ、最寄り駅からのアクセスの悪さ
  • サービス面: チェックイン時の待ち時間が長い、接客の質が良くない、インバウンド客の受け入れ体制の未整備
  • 集客面:認知度の低さ、公式サイトの流入数・予約率の低さ

ステップ2:ターゲットを決める

自ホテルの強みや弱みをリストアップしたら、次は集客したいターゲット層を明確にしましょう。

ターゲットを決める際はペルソナを設定することが重要と言われています。ペルソナとはファミリー層やビジネスパーソンといった広い括りではなく、年齢や職業、ライフスタイルなども掘り下げた架空の顧客像のことです。

ペルソナを明確に設定することで、施策の方向性がブレにくくなります。以下を参考に設定してみてください。

  • 年齢
  • 性別
  • 世帯構成
  • 職業
  • 年収
  • 居住地
  • 情報収集の方法
  • よく利用するSNS etc. 

ステップ3:顧客のニーズを知る

集客を成功させるためには、顧客が求めるハード作りやサービス提供をすることが重要です。いくら自身が思い描く理想のホテルが完成したとしても、それが顧客のニーズと一致していなければ集客は期待できません。

たとえば、「部屋が狭かった」「朝食の種類が少なくて残念だった」といった要望は、表面的なニーズでしかありません。

この表面的なニーズを集客につなげるためには、「部屋が狭い=広い部屋で誰にも邪魔されずにリラックスしたい」「朝食の種類が少なくて残念=地元の食材を使った料理が食べたい」といったように、本質的なニーズを捉えることが重要なのです。

ステップ4:競合の動きを知る

自ホテルだけでなく、競合についての深掘りも重要なステップの一つです。ここでいう競合は、距離的に近いホテルだけでなく、ターゲットが似ているホテルやベンチマークしているホテルなども該当します。

競合の価格帯や主力プランはもちろん、販売チャネルごとの価格差(OTAと公式サイト)を把握するほか、どのOTAに最も注力しているか、SNSや公式サイトで何を強くアピールしているかといった点にも注目してみましょう。

また、口コミサイトに寄せられている評価内容を分析することで、競合の「弱み」や、顧客が「不満に感じている点」が浮き彫りになり、自ホテルが注力すべきポイントが明らかになります。

ステップ5:ターゲットに届く「伝え方」を選ぶ

集客にはさまざまな方法が存在し、最適な手法は業界はもちろん、業態や規模によってまったく異なります。戦略もなく、「他のホテルもやっているから」「とりあえず流行に乗っておこう」といった理由で実践するのは効率的ではありません。

たとえば、新たなターゲットとして「女子旅で写真映えを意識したホテル探しをしている20代前半女性」を設定した場合、InstagramやTikTokを使った情報発信が求められます。

また、「乳幼児と一緒に泊まれるホテルを探している30代の夫婦」をターゲットに設定した場合、ホテル予約サイト(OTA)に加えてGoogleビジネスプロフィールを使った集客が効果的でしょう。

「子連れ」「乳幼児」「添い寝無料」「ベビーベッド貸出」「キッズアメニティ」といったキーワードで対策するとともに、写真や動画を載せることでターゲットに合ったピンポイントの集客が期待できます。

なお、Googleビジネスプロフィールについては「Googleビジネスプロフィールとは?初心者向けにメリットや登録方法を徹底解説」の記事で詳しく紹介しています。

口コミコム」はMEO対策ツールで、Googleビジネスプロフィールをはじめ国内外の口コミサイトとSNSの店舗情報や口コミを一括管理・分析が可能です。

ホテルの集客戦略として、ぜひ「口コミコム」の導入をご検討ください。

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ホテルが実践したい集客方法12選

ホテルが集客を成功させるための5ステップが分かったところで、集客方法を12個紹介します。

「これをすれば必ず集客できる」という正解はなく、自ホテルの強みやターゲットに適した方法で集客することが求められます。

1. ホテル予約サイト(OTA)への掲載

ホテル予約サイト(楽天トラベル、じゃらんなど)は圧倒的なユーザー数を誇るのが特徴で、集客と認知獲得には欠かせないチャネルと言えます。

ホテル予約サイト(OTA)で検索しているユーザーは、検索エンジンやSNSで情報収集している潜在層とは異なり、すでに宿泊施設の予約を具体的に検討している顕在層です。つまり、ホテル予約サイト(OTA)は他のチャネルと比較して、予約獲得に直結しやすいプラットフォームと言えます。

2. Googleビジネスプロフィールの登録(MEO対策)

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップに表示される店舗や施設の情報を、無料で管理・更新できるツールです。オーナー登録することで口コミへの返信や最新情報の投稿など、さまざまな機能が使用できるようになります。

また、店舗や施設の情報がGoogle上でどれくらい見られているか、ユーザーがどのような行動を取ったかを確認できる「パフォーマンス機能」も活用できるようになります。

この数値から自ホテルがどのようなキーワードで検索されているのかを把握できるため、ニーズの深掘りにも役立ちます。

Googleビジネスプロフィールを使った集客については、「MEO対策って本当に効果あるの?事例を元に実際の効果を検証」の記事でも分かりやすく解説しています。あわせてご覧ください。

3. SEO対策

SEO(検索エンジン最適化)は自社ホームページの検索順位を向上させるための施策です。たとえば、Googleで「地域名 ホテル」と検索すると、どうしてもホテル予約サイト(OTA)が上位に表示されます。

つまり、「地域名 ホテル」はSEOとの相性が悪く、対策をしても上位表示が期待できません。そこで重要なのが、ターゲットのニーズや利用目的を具体的に反映した複合キーワードで上位表示を狙う施策です。

たとえば「地域名 子連れ 食事 充実 ホテル」「地域名 記念日 露天風呂付き客室」など、よりニーズが具体的なキーワードで対策することで、自社ホームページが上位に表示される確率が高まります。

具体的にはキーワードを含めたプランを作成するほか、ブログでそのプランについて詳細に紹介するなどといった施策が有効でしょう。

4. SNSの運用(Instagram・X・TikTok)

SNSの運用もホテルにとって欠かせない集客方法の一つです。ただ、SNSを運用するうえでは、各プラットフォームの特性に合わせて投稿内容を最適化することが重要なポイントになります。

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5. YouTube動画の運用

部屋の広さや館内の雰囲気など、写真では伝えきれない要素を紹介するのに適しており、たとえば、子連れ層や長期滞在を検討している層に対しては、「失敗したくない」という不安を解消する上で動画が有効です。

作成した動画を自社ホームページに埋め込めるため、サイト全体のコンバージョン率向上にも貢献します。

6. LINE公式アカウントの活用

LINE公式アカウントは一度宿泊したお客様や、ホテルに興味を持ったユーザーと直接的かつ継続的にコミュニケーションを取るためにも重要な集客施策です。リピーターの育成や、OTAを介さない直接予約への誘導に特に高い効果を発揮します。

友だち登録者限定のシークレットプランや、季節ごとのイベント情報、誕生日クーポンなどを配信することで、顧客との関係性を維持し、再訪を促します。

7. Web広告の運用

SEO対策は上位表示が実現すれば集客が期待できる一方、上位表示するまでにはノウハウやある程度の期間が必要です。一方、Web広告は費用こそかかりますが、短期間かつピンポイントでターゲット層にアプローチできます。

たとえば、リスティング広告は「宿泊 地名」など検索意欲の高い顕在層を、ディスプレイ広告は旅行サイトを閲覧している潜在層を、SNS広告は興味や属性(例:キャンプ好き、記念日旅行検討者)で絞り込んだ特定のターゲット層を狙います。

8. プレスリリースの配信

話題になりそうな情報をプレスリリースとして配信しても集客が期待できます。

たとえば、GoogleビジネスプロフィールやSEO対策はあくまでも自社目線での情報発信です。一方、プレスリリースはテレビや新聞、Webメディアなどによって第三者的な視点から情報が拡散されるため、ホテルのブランドイメージ向上と認知度の拡大に効果が期待できます。

特に地域活性化や社会貢献につながるネタは取り上げられやすい傾向にあるため、メディアに取り上げられることをKPIの一つとしてプランや朝食メニューを考えるのも方法の一つです。

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9. 旅行メディア・インフルエンサーへの掲載依頼

旅行メディアに広告出稿するほか、影響力のあるインフルエンサーにホテルを体験してもらい、SNSやブログで紹介してもらう手法です。プレスリリースと同じく、「第三者の意見」を通じてホテルの魅力を拡散できるため、高いコンバージョン率(予約率)が期待できます。

ただ、インフルエンサーに依頼する際は、フォロワーの数だけを指標とするのではなく、投稿に対するエンゲージメントが高いインフルエンサーに依頼するようにしましょう。

なかには、フォロワーが多いだけで投稿のエンゲージメントが低く、思うような効果が期待できないケースも存在します。

10. 地域・観光協会との連携・コラボ企画

ホテル単独ではなく、地域全体を巻き込んだ集客は、ホテルの存在価値を高め、新しい顧客を呼び込む上で重要です。

たとえば、地域の祭りやイベントへ参加するほか、地元の農家や酒蔵、工芸品店などとコラボしたプランを開発することで、地域情報誌や地元メディアに取り上げられやすくなります。

11. チラシ・パンフレットの設置・ポスター

デジタル化が進む現代においても、チラシ・パンフレット、ポスターを活用した集客は依然として有効です。たとえば観光案内所やサービスエリア、道の駅、空港、駅などにパンフレットの設置やポスター掲示を依頼してみましょう。

12. ダイレクトメール(DM)・地元紙への掲載

一度宿泊した宿泊客にDMを送付することでリピートが期待できるほか、地元紙や地域情報誌への広告掲載は、近隣に住むユーザーや地元企業関係者をターゲットにする際に有効です。

特に宴会や会議といった法人需要、あるいは近場での「おこもりステイ」といったニーズを喚起する上で、他のWeb集客では届きにくい層にアプローチできる貴重な手段となります。

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まとめ

集客がうまくいかないからといって、競合が実践している施策をただ闇雲に試しても、実際に集客できるとは限りません。まずは自ホテルの強みや弱みを洗い出したうえで、集客したいターゲットを明確にし、顧客のニーズや競合の動きを知ることが重要です。

そのうえで、本記事で紹介した集客方法の中からターゲットに適した方法を実践することではじめて効果を発揮します。

口コミコム」は宿泊業の集客課題をまるっと解決できるツールで、Googleマップや主要OTAを含む31サイトと連携しているため、宿泊施設・施設内店舗の情報管理や更新が一括でできるので、管理工数を圧倒的に削減できます。

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