Googleマップの情報を整備して、患者様が安心して来院できる状態へ

コミュニケーションデザイン部 デジタルコミュニケーション課 リーダー/SEO 鄭 康悟さん

お話を伺った方:コミュニケーションデザイン部 デジタルコミュニケーション課 リーダー/SEO 鄭 康悟さん

医療機関が​​ダイエットの治療・サポートをしていく「医療ダイエット」。そんな医療ダイエットを専門とするクリニックが近年増えており、少しずつ注目度を高めています。

今回は、ある医療ダイエット専門クリニックの事業拡大を支援する、ファンネルアド株式会社のコミュニケーションデザイン部 デジタルコミュニケーション課 リーダー/SEO 鄭さんに、Googleマップをどのように活用されているのか、お話を伺いました。

ファンネルアド株式会社では、口コミサイトの情報管理ツール「口コミコム 」を活用されています。「医療ダイエット」という新しいジャンルのマーケティングに取り組む同社では、口コミコム をどのように活用されているのでしょうか。

スピーディな事業成長を目指すうえで、口コミコムは不可欠な存在

まずは、ファンネルアド株式会社における鄭さんの役割について教えてください。鄭さんは医療ダイエット専門クリニックの運営にどのように関わっているのでしょうか?

ファンネルアド株式会社は、デジタルマーケティングの観点からクライアントの事業拡大を支援する会社です。その一員である私は、クライアントである医療ダイエット専門クリニックのパートナーとして主にSEOやMEO(※)関連の業務を担当し、クリニックの成長を共に推し進めています。

▲ファンネルアド株式会社 コミュニケーションデザイン部 デジタルコミュニケーション課 リーダー/SEO 鄭さん

▲ファンネルアド株式会社 コミュニケーションデザイン部 デジタルコミュニケーション課 リーダー/SEO 鄭さん

※MEO…「Map Engine Optimization」の頭文字をとった略称。主にGoogleマップ上の情報最適化や、それを通じた集客などを意味する用語。

SEOやMEOの施策に取り組むにあたり、どのようなことに困っていましたか?

「医療ダイエット」というジャンル自体が新しいため、外にも中にもノウハウや実績が少ない状態なんです。そんな中でもあらゆる施策において着実かつ迅速に成果へ繋げるために、単純な「作業」の時間を最小限にすることや、専門的な知見を何らかの形で身につけていくことが必要でした。

そんな私たちにとって、口コミコムはなくてはならないサービスです。たとえば、複数のGoogleビジネスプロフィールのアカウントを一括管理できる仕様は、非常にありがたいですね。Googleビジネスプロフィールの管理画面だと、全店舗に共通する情報でも各店舗ごとに編集や投稿しなければならない仕様なんですよね。手作業で管理するには、それなりの人手が必要になります。口コミコムなら一括で管理できるので、SEOと兼任している私でも簡単に作業できるようになりました。

▲口コミコムなら、複数店舗のGoogleビジネスアカウントを一括で管理・編集できます。

▲口コミコムなら、複数店舗のGoogleビジネスアカウントを一括で管理・編集できます。

また、自分たちの状況に合ったノウハウを得ることができるのも、口コミコムを使っていて良かったと感じる理由の一つです。Googleビジネスプロフィールの活用法はWeb上にたくさん溢れていますが、情報量が膨大でどれが正しい情報なのか不安になりますし、変化が速い領域でもあるため、自力でイチから学ぶのは結構ハードだと思うんです。その点、口コミコムではサポートスタッフの皆さんがその時々の自分たちにとっての近道をわかりやすく教えてくれます。「効率」も「効果」も一度に実現してくれる口コミコムは、スピーディな事業拡大にコミットするうえで欠かせません。

他業界のWebマーケティングノウハウを鵜呑みにしない

Webマーケティングにおいては、どのような課題がありましたか?

今もまさに向き合っているところではあるのですが、CV(コンバージョン)になかなか繋がらないという課題がありました。たとえばホームページにおいては、PV(閲覧数)が高くCV率が低い。多くの人がサイトに訪れている割に、カウンセリング予約やお問合せに繋がっていないという状況なんです。Googleマップにおいても同様でした。ここからどう成果に繋げるかを考えることが、今の私の最重要ミッションです。

その課題解決に向けて、現在どのようなことに取り組んでいますか?

ホームページの改修やGoogleマップ上の情報の充実化などに向けて動いています。というのも、「医療ダイエット」はまだまだマイナーで、かつ決して安くない商材なので、興味があったとしても実際に契約に至るまでにさまざまな情報を見たい消費者が多いからです。

いろんな会社のホームページを見て、口コミを見て…と、あらゆる情報を見て比較検討する一方で、「高いから」「やっぱりまだいいかも…」といったさまざまな事情があって、必ず契約するとは限らないわけですよね。こうした消費者の行動や心理が、「PVは高く、CVは低い」に表れていると考えています。

なるほど。消費者がクリニックを選ぶまでの動きが、単価の低い商材とは異なってくるわけですね。

そうですね。特にGoogleマップに関しては「お店を多くの人に知ってもらうためのツール」というイメージが強いと思うのですが、私たちにとってはその使い方は合わないと感じているんです。飲食店や小売店といった業種業態よりも、消費者がより慎重に選択する商材を扱っているからです。また、医療分野ならではの表現規制や、伝えておかなければならないことなども存在します。

その特性をふまえると、すでに興味を持ってくれている方々が求めている情報が欠けていないか、迷わず来店できる状態になっているか、古い情報や間違った情報がそのままでないかなど、お客様を不安にさせる要素をできるだけなくしておくことのほうがずっと重要なのではないかと思っていて。広くクリニックを知ってもらうためという以上に、機会損失を防ぐツールとして位置づけていますね。

Googleマップの一般的なノウハウに惑わされることなく、自分たちに合った活用法を冷静に考えることができるのも、口コミコムのサポートのおかげです。

口コミを充実させるための体制づくりも、口コミコムのサポートスタッフに相談

Googleマップで特に注力しているのはどのようなことですか?

口コミの充実化ですね。Googleマップ上の情報の中で、最もお客様の背中を押すことに繋がる情報だと考えています。加えて、ただでさえ「医療ダイエット」はまだまだ情報の少ない業界なので、まずは沢山の声を集めなければ…と思っているところです。

その第一歩として、全社で口コミ施策を進めていくことに決めました。クリニックの患者様へ「口コミの記入をお願いできませんか」と声かけする取り組みを進めています。

そうなんですね。「全社で」とのことですが、他部署との連携や調整はスムーズでしたか?

そうですね。特に、現場スタッフにとってもこの施策がプラスになるように、実施方法を検討しました。接客や施術などさまざまやることがある中で、ただやることが増えるだけだと、気持ち的にもなかなか頑張ろうという方向に行きづらいんじゃないかなと思ったんです。

なので、少しでも快く協力してもらえるように、スタッフへのインセンティブを用意しました。お客様向けのインセンティブは禁止なので、あくまでスタッフ向けです。

口コミの内容の良し悪しを問わず、1件集まるごとにインセンティブを支給します。それと同時に、新たに記載された口コミが誰の声かけによるものなのか追える仕組みも整えました。クリニックやスタッフごとの課題を洗い出したり、適切に評価したりするために不可欠な施策なので、この新たな運用がうまくいけばいいなと思っています。

最終的にそのお店を選ぶのは「人」。投稿においても、大切なのは消費者視点。

口コミ施策のほか、Googleビジネスプロフィールの投稿も積極的に取り組んでいると伺っています。投稿で大切にしていることがあれば教えてください。

そうなんです。以前より小まめに更新しています。

投稿で大切にしているのは、消費者視点に立つことです。Googleビジネスプロフィールの運用で成果を焦ると、どうしてもGoogle視点を重視してしまう気持ちもわかるのですが…。Googleのアルゴリズムを意識すると、閲覧される回数は増えるかもしれませんが、それだけでは投稿を見た人を置き去りにしてしまいます。まずはお客様が求める情報を発信すること、そのうえで多くの人に見てもらえる状況をつくる。最終的にそのお店や商品を選ぶのは“人”なので、この優先順位を間違えないようにしたいと思っています。

今後どんなことに取り組んでいきたいですか?

今はまだ口コミの数を集めるというフェーズですが、ゆくゆくは口コミコムの口コミ分析機能などを用いて、集まった口コミを現場にフィードバックし、改善する体制をさらに整えていきたいです。口コミは集客を後押しするだけでなく、現場のモチベーションやサービスの改善にも大いに役立つものですからね。口コミの数のみならず中身にも注目して、クリニックの事業拡大を加速させる考えです。